今回は、前回の記事の続きを書いていこうと思います。
前回記事はこちら。
前回の記事では、日本には2000兆の余り金があるというお話でした。
だから、未来に対して、ネガティブな考え方をするよりは、
ポジティブに、プラス思考で考えたほうがいいということで、結論づけました。
前回の記事では、今後日本国内の人口が減少していき、
その分の労働力は、AIやロボットが代替するだろうと書きました。
AIやロボットが、人々の労働を奪うのか。
それとも、労働の不足を助けてくれる存在になるのか。
そのあたりを考えていこうと思います。
AIはおそらく、人の労働を奪うし、また助けもするだろう
面白い記事がありましたので参照します。
ホワイトハウスの新しい報告書において、今後何年かで何百万という雇用が自動化によって失われる可能性があるとの警告が出された。しかしこの報告書は、現在世界で検討されているある解決策、つまり「お金の支給」についても警告している。
たとえば、オックスフォード大学の研究者が2013年に発表した論文では、最終的にすべての仕事の47パーセントが自動化されると推定されていた。この新しい報告書では同様に、高い技術を必要としない仕事はもちろん、自律走行車の普及によって、トラックドライヴァーのような職業で何百万もの雇用が失われることが予測されている。(http://wired.jp/2017/03/16/robots-stealing-jobs-education/)
つまり、今後何年間で、何百万という雇用が自動化によって失われる可能性があるということです。
研究によると、半分が自動化に取って代わるとのこと。
それが事実だとしても、これはもう、予想の範囲内で人間は動いていかなければなりません。
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自動化とともに、ベーシックインカムも導入される
その代わり、ユニバーサルベーシックインカムというものが導入されるようになるでしょう。
自動化によって引き起こされる大規模な失業への懸念は、「ユニヴァーサル・ベーシックインカム」(UBI)と呼ばれる、すべての人に生活に必要な最低額が支払われるというアイデアを普及させる助けとなった。ミルトン・フリードマンや、Yコンビネーター[日本語版記事]に後押しされるこの制度は、人々の身元調査を伴う複雑な社会福祉制度よりも、安く、簡単に管理できるかもしれない。学生や、自動化の有無にかかわらず低賃金の仕事をしている人にとっても助けとなるだろう。(http://wired.jp/2017/03/16/robots-stealing-jobs-education/)
つまり、全国民に対して、政府が生活に必要な最低限のお金を支給するというアイデアです。
これで、労働の半分が自動化されたとしても国民は生活できるようになります。
財源はどこから出てくるのかという議論がありますが、
答えは簡単で、
①社会保障費(年金、健康保険)をカットする
②日銀が不足分のお金を刷る
両方の併用で解決できるでしょう。
生涯に渡って最低限の生活費が保障されるなら、年金はいらないし、
そのなかから、医療費を払うので、
もう国の医療費負担は終わりです。
国民が医療費を実費で払います。
そうすると、病院に経済競争が生まれますので、
病院代のコストは競争により、安くなっていきます。
それで、病院の質が悪くなるかと言えばそうではなく、
コストが安く、質の良い、ちょうどいい病院が残ります。
これは、スーパーと同じです。
お金持ちは、コストが高く、質も高い病院に行けばいいのです。
問題なのは、我々がちょうどAIによる労働の自動化と、
ベーシックインカム導入の狭間の時代に生きているということです。
前回の記事では、日本の人口は4000万人くらいまで段階的に減っていきます。
労働力はむしろ不足していくことになるでしょう。
じゃあそれまでに、完全に労働不足をAIがカバーできるか。
それまでに、大量に失業者が出た場合に、ベーシックインカムの準備は出来ているか。
おそらく人口減少のペースト、AIによる自動化のペースト、ベーシックインカムのペースが、
完全に噛み合うことはないでしょうから、
①労働力不足
②労働力過剰
③失業者増大
この3つの時代は、どうしても経験して行かなければいけないでしょう。
この状態が5年先かも知れないし、100後かもしれない。
僕にはそこまで予想できません。
しかし、AIによる労働力の代替と人口減少と、ベーシックインカムの導入は避けられない流れであると考えています。
労働力の不足、労働力の過剰、ベーシックインカムの導入。
これに対応しておくためには、いくつかの方法があると思います。
①副収入源を確保しておく
・副業、個人事業、経営、投資
※いずれのフェーズでもいいので、収入源を多く確保しておくのがいいでしょう
②ベーシックインカムをうまく利用する
・起業して、失敗しても最低限の生活は保証されているわけですから、
どんどんトライする
・年金で生活するという概念を捨てる
・働きたい人は、さらに稼げばいい。遊びたい人は遊べばいい。働けない人は、働かなくてもいい。
※多少の語弊があるかもしれませんが、働くかどうかは個人の自由になってくるということです。
別途、ベーシックインカムでも生活できないような人には救済措置を講じる必要があります。
私は、経済の本質とは、お金というエネルギーの循環度合いであると、
今のところ考えます。
なので、エネルギーが回っていさえすれば、
働くかどうかは個人の自由。
なので、一生ギターを弾き続ける人間がいてもいい。
病気で苦しみながらも、生活の心配はしなくてもいい。
収入を増やしたい人は、起業のチャンスが増えるので、どんどん増やせばいい。
そんな未来が来ることを予想しています。
僕は今までは、計画性のないキリギリスでした。
でも、今からは、副収入源をしっかりと確保して、
年金に頼らず、
「なんで、あの人いつもギター弾いて、ドライブばっかりしているのに余裕があるんだろ」
というよくわからない人間になっていこうと思います。
働くということだけが、人生の全てではない時代が来ます。
その時にしっかりと未来を予測して、準備していたものだけが、
計画性をもった、キリギリスになれるのです。