こんにちは、加治タケキです。
今回はソロ活動せずに、バンドを続けるボーカルについて考えてみました。
インターネットを見ていて、バンプオブチキンの記事を見つけたんです。
「天体観測」で一躍有名になった4人組バンド。
メンバーは
藤原基央(ふじわら もとお)ボーカル、ギター、作詞、作曲
増川弘明(ますかわ ひろあき)ギター、コーラス
直井由文(なおい よしふみ)ベース、コーラス
升秀夫(ます ひでお)ドラムス、コーラス
1996年結成のバンドです。
引用元;https://ja.wikipedia.org/wiki/BUMP_OF_CHICKEN
このバンドほとんどの作品が、作詞、作曲、ボーカルの藤原さんなんです。
正直、初期の頃は、ドラムが下手で聞いてられませんでした。
(僕もバンドを中2から30歳までやっていたので、ある程度の耳はあります)
そして、初期の作品は、ほとんどボーカルの藤原さんがギターを入れていて、ギターの増川さんは、CDでほとんど弾いていないという話も聞いたことがあります。
初期の頃のライブを見ていると、ベースの人は自信がありそうで、ボーカルの藤原さんはもちろん才能の塊で、人をひきつけていた。
でも、ギターとドラムの人は自信がなさそうでかわいそうでした。
でも今でも4人でやっています。
4人は幼稚園の幼馴染で、中学校で親交が深まったみたいです。
相当に付き合いが長いですね(笑)
藤原さんは、歌も歌える。ギターもうまい。作詞、作曲もできる。
普通なら、一旦ソロで活動なんて流れになってもおかしくない。
でも、藤原さんはバンドという形にこだわるんです。
本人に直接聞いたわけではないのでわからないのですが、
おそらく、ソロでやっていく自信もあると思うんです。
でも、バンドでやるということ。
昔からの仲間とやるということに、安心感を感じていると思うんです。
バンドをやってみたらわかりますが、2年くらい経ってくると、本当の家族みたいになってきます。
藤原さんも、バンドのメンバーを家族同然に感じているでしょう。
家族と一緒に活動しなければ、歌が生まれないかもしれない。
家族と一緒にいるから、歌い続けられるのかもしれない。
やっぱり、仲間がいるから、頑張れる。
実際にバンドがプロ契約を結ぶ時には、ボーカルとベースだけが引き抜かれて、ギターとドラムは、事務所が連れてくる。
みたいなケースがよくあります。
実力のある人をプロに選んで、あとはうまい人を補充して、さも仲が良いように見せてデビューさせる。
そんなケースもあるんです。
そのなかでも、バンプオブチキンは珍しいなあと思います。
おそらく、プロ契約の時に、藤原さんが
「4人一緒でなければ契約しない」とでも言ったのではないか。
そんな気さえしてくるのです。
もうバンプオブチキンのメンバーも40歳に近くなってきましたから、それぞれの演奏技術も、デビュー当時よりはるかに上がっています。
僕は数年前からようやく聴くことができるようになりました。
安心して聴いていられるようになりました。
ミスチルもそんな雰囲気があります。
40歳を前にして、ようやくバンドの本領が発揮されてくるというパターン。
僕は、デビューから40近くになるまでメンバーを見捨てなかった藤原さん。
そして、ミスチルの桜井さんに対して、温かさ、優しさ。
そんな言葉では言い表せないような、不思議な家族愛を感じるのです。
一緒に何かをやっている仲間の能力がダメであっても、切り捨てずに、仲間を続けていく。
家族同然に愛しているからこそ、お互いがやっていることを分かち合えて、同じ喜びを感じられるまでになる。
だから、バンドって面白いんです。
初期の有名になった作品を、おじさんになって、円熟味をました状態でまたやる。
そういう時間の流れと、才能の形が両方味わえる。
みなさんは家族と言えるほどの仲間と、喜びを分かち合いながらやっていることがありますか?
途中で、仲間を切り捨て、自分だけで突き進もうとした経験がありませんか?
みんな長いこと続けていれば、うまくなっていく。
才能のない人なんて、この世にいないのではないか。
バンプオブチキンの仲間としての素晴らしさ。
家族が紡ぎ出す音。
そんなことを思いながら、バンプオブチキンの「プラネタリウム」を聴いています。
カラオケで歌うのは、一番好きな「ギルド」です。
アルバム「ユグドラシル」に収録。
毎回聴くたびに泣きそうになります。
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