僕がたしか5歳くらいの時のクリスマスの話。
クリスマスプレゼントが枕元に届いていた。
長靴に入った数個のあめ玉。
僕は落胆した。
そのとなりに、手紙が置いてあった。
「たけきくん、いつもおりこうさんにしているね」
その手紙はサンタクロースからのものだった。
しかし、5歳の僕は、
手紙が鉛筆書きであることに疑問を感じた。
北のほうの、遠い国からやってくるサンタクロースが、
鉛筆使うか??(笑)
しかも文末には
「Saint Andrewより」
と書かれていた。
なんでそこだけ英語??(笑)
しかも、この筆跡は、どこかでみたことあるぞ。
母親の字にそっくりだ。
僕は5歳にして、サンタクロースはいない。
母親だったんだと悟った。
幼稚園で、クリスマスのお遊戯があった。
みんな、サンタクロースを信じて、踊っていた。
こいつらバカなんじゃないかと思いながら、僕は踊った。
僕は5歳にして、神がいないことを悟った。
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