引用元 https://www.universal-music.co.jp/soundtrack/news/2016-07-28_video/
いやあ、この映画は実に最高でした。
なんというか、後味が爽快です。
高校生がバンドを組んで、ミュージックビデオ撮ったりなんかして、モデルの女の子と主人公が恋をしてという青春真っ只中のお話です。
『ONCE ダブリンの街角で』などで知られるジョン・カーニー監督の半自伝的青春ドラマ。1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、さえない日々を送る14歳の少年が一目ぼれした少女を振り向かせるためバンドを組み、音楽活動に没頭する姿を描く。主題歌を、カーニー監督作『はじまりのうた』に出演したマルーン5のアダム・レヴィーンが担当。音楽がつなぐ出会いや少年たちの青春を、デュラン・デュラン、ザ・クラッシュ、ザ・ジャムなど当時のヒット曲が彩る。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%80%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9F/356506/story/
1980年台のアイルランドといえば、1970年初頭に起こったアイルランド紛争の影響も冷めない時代。
雇用不足と貧困に苦しむ人があふれていた時代です。
そんな時代にとある少年がバンドを組む。
まあ女の子のために始めたバンドなんですが笑
周りにバカにされながらも、曲を作り、メンバーとの友情を高め合いながら進んでいく。
僕も30歳まで真剣にプロを目指してバンド活動を行っていたので、非常に主人公の少年には共感を得ました。
僕は女の子のためにバンド活動をやっていたわけではありません。
音楽が好きだからやっていたのであって、ボーカルに女好きが多いですね笑
1980年代には、映画にも出てきますが、ミュージックビデオが登場したての頃で、まあミュージックビデオがかっこいいから、好きになるというパターンがあったわけです。
主人公の少年バンドも、素人ながらビデオを作ろうとします。
それがまたプロが作ったものとは違う、青々しさをかもしだしていて、素敵なんです。
70年代にテクノや機械を多用した音楽が出てきて、80年代にはビジュアル系の元祖みたいな人たちもいて、パンクもあって、それにロックが混ざりあった時代。
非常にバラエティに富んだ時代だったと思います。
実際にこの当時のアイルランド出身のバンドで僕が好きなのは、U2とクランベリーズ。
彼らは明らかにアイルランド紛争を揶揄した歌を作っています。
本当の争いを知っているからこその、平和の歌。
そして、イギリスとはまた違った経済的に豊かではない国の現状を歌詞に込めていた。
僕はその平和に対するエネルギーと、いつ何があっても前を向いて立ち上がらなければいけないという希望を感じていたのでした。
そんな固い話は抜きにして。
この映画は音楽映画というジャンルでは語れない、スッキリとした映画です。
音楽ファンではなくても、なんだか楽しい気分になれると思います。
少年たちのバンドが演奏する歌は、マルーンファイブの人がひとつひとつ作っているみたいで、オリジナルです。
そして、泣けます。
今流行りの、クイーンを扱ったようなドキュメンタリータッチでもないし、もう音楽づくしのうるさい映画とも違います。
それは実際に観てみないとわからない所ですが、この監督のうまさ。
効果的な音楽の使い方というものが勉強になりました。
(僕も一応映画を作りたくて、脚本を書いているので)
予告編はこんな感じ。
どうですか?
いい感じでしょう。
サウンドトラックもあるみたいなので、今度探してみようかなと思います。