こんにちは。加治タケキです。
今回は最近読んだ本を紹介します。
橘玲さん、大好きなんです。
とにかく知識量が半端ない。
政治、経済、宗教、心理、歴史、文学、科学、などの各分野を統合するような知識量です。
その上で、データをしっかり持ってきて、話をしてくれる。
これこそ、日本人にかけている考え方です。
データをもとに、さらにそのデータを裏付けるデータを示し、仮説を立てる。
論理学の基本ですが、日本人はこれが苦手です。
感情で自分の考えを表現する。
メディアも感情に訴えるような報道をする。
たとえば、少年犯罪が起こったとき。
残虐な殺害方法や、被害者のメッセージ、加害者への糾弾。
そのような方法で感情に訴えかけて、視聴率を取りに行きます。
その前に、少年犯罪は戦後、どんどん減少しているというデータを示すべきなんです。
その上での議論。なぜ少年犯罪は起こるのか。
結論から言えば、少年犯罪は一定の割合で、社会があれば必ず発生します。
それはもう、考えたらわかりますよね。
それをデータなしに、感情だけで「ひどい」「加害者は悪魔だ」
ワンパターン。
少年犯罪はそれぞれ全く違うものだと思うのですが。
問題を解決するのなら、どうしてこのような事件が起こったのか考える。
そして、再発防止策を提案する。
そういった視点で、メディアは報道しませんね。
なぜなら、検証し再発防止策を見つけることは、面倒くさいからです。
懸賞と再発防止策をメディアが行わないなら、誰が行うんでしょうか。
橘玲さんの本の話に戻ります。
この本には残酷な世界で生き延びる方法が書かれています。
正直難しい話ばかりで読むのが大変でした。
経済の話から、心理学から、生物学から、あらゆる実験のデータが示されて、
頭がこんがらがりました。
僕がこの本から汲み取ったのは3点。
①人間は原始時代からほとんど変わっていない。動物である。しかし、環境、情報量はものすごく増えている
②動物は食料を求め、子孫を繁栄させるための最適策を取り、愛を求めている。
③そこに貨幣経済が誕生。貨幣経済のルールはシンプル。信頼されたら信頼を返し、裏切られたら裏切り返す。
僕はこの程度しか読み取れませんでした(笑)
心を動かされたのは、貨幣経済のルール。
信頼と裏切りという単純なルールで回っているんです。
貨幣経済で勝ちたいなら、信頼し、信頼される。
ただそれだけです。
橘玲さんの著作、他にもたくさんあります。
データをもとにしっかりと議論をする。
その訓練のために、おすすめの作家さんです。