今回はベーシックインカムについて考えてみようと思います。
僕は10年くらい前から、ベーシックインカム導入に賛成です。
でも、実際に社会で適応できることができるかというと、相当に長い時間がかかるでしょう。
年金、社会保障には、多くの利権が絡んでいるからです。
自分の仕事を失いたくない人たちが、たくさんいるからです。
僕がベーシックインカムに賛成の理由
まずは、ベーシックインカムがどのようなものなのかについて、説明します。
ベーシックインカム(basic income)とは最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想[1][2][3]。基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障[4]、国民配当[5]とも、また頭文字をとってBIともいう。フィリップ・ヴァン・パレースが代表的な提唱者であり、弁護者である。しかし少なくとも18世紀末に社会思想家のトマス・ペインが主張していたとされ[6]、1970年代のヨーロッパで議論がはじまっており、2000年代になってからは新自由主義者を中心として、世界と日本でも話題にのぼるようになった[7][8][9][10][11][12]。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A0)
簡単に言うと、国民が最低限生きるために必要なお金を政府が、毎月支給するという政策です。
例えば、国民一人に毎月20万配られたらどうでしょう。
・将来的な年金は全て廃止。(何もしなくても生きられる。働きたい人はさらに資産を増やす。)
・生活保護も全廃(現在では、日本国籍を持っていない人が、生活保護をもらっている現状があります。不正受給も後を絶ちません)
・国民健康保険は残す。(保険と年金は違います。保険は起こりうる災難に対して、掛金をかけるもの。)
・障害があり、働けない人に対しては、ベーシックインカムの範囲内で、サポートする民間企業が出てくるでしょう。
僕は、今から16年前くらいの20歳の時に、年金の仕組みがおかしいということに気づきました。
だって、若い人が、老齢者の分の年金を払うという仕組み。
これは、明らかに不公平です。
子どもが増えて、労働力が増えていた時代に、自分たちがよければいいと思っていた人たちが、設計した制度です。
年金はただ、単純に積立にすればいいんです。
僕のおじいちゃん世代が月に40万もらっていて、僕の世代が月8というのは、どう考えても不公平です。
年金で悩むぐらいなら、一気にベーシックインカム導入したほうがいい。
生活保護に関しても、基準が曖昧です。
しかも、生活保護をもらいながら、車に乗っていたり、収入を隠れてもらっていたり、日本国籍を持っていないのに、
生活保護をもらっている人もいます。
ベーシックインカムの導入は、生活保護制度をきれいにするチャンスです。
健康保険制度に関しては難しいところですが、残したほうがいいでしょう。
本当はベーシックインカムの中で、年金と医療保険を自分で組み立てて、国の負担を減らすことが望ましいと考えます。
一番難しいのが、障害があり、働けない人。
僕は障害者3級ですが、月5万円の障害年金をもらっています。
それだけでは、暮らせるはずがありません。
僕より障害が重い人、医療費がかかる人はどうやって生きていけばいいのか。
それは、民間が解決してくれると思います。
国民一人あたりのベーシックインカムの範囲内で、
障害を持つ人でも、医療技術を受けながら、衣食住の心配なく、生きていける環境を作る人が必ず現れます。
財源は、個人のベーシックインカムと、寄付になると考えます。
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その他にもベーシックインカムのメリットはたくさんあります。
当然、デメリットもあります。
メリット
・貧困層の減少
障害があって働けない、母子(父子)家庭で収入が少ない、賃金が低い、年齢的に働けないなどで、一定の収入を得ることが難しい階層は、定期的な現金収入があれば、それだけで救われます。
・少子化対策
子どもが一人でもいれば、大学卒業時点で最低でも3,000万円弱かかるようです。子どもを二人、三人育てるとなると、現金は必要になるでしょう。
・起業の増加
起業するには、多くの運転資金が必要ですから、失敗のリスクを考えて諦めていたケースも多いといいます。失敗しても最低限の保障があれば優位に考えるでしょう。
・労働意欲の向上
所得制限がなくなれば、働くほどに収入が増えますから、食べるための収入ではなく、生活を豊かにするための収入という目的に変化するでしょう。
・ブラック企業の減少
これまで、生きていくお金のために劣悪な環境でも我慢して働いていたかもしれませんが、収入が最低限保障されれば、ブラック企業では働かないでしょう。
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・貧困による犯罪の減少
主に海外での事例が多い貧困による犯罪。貧困家庭や貧困地域で育つがゆえの犯罪につながってしまう確率が高く、収入があれば安心感が生まれるでしょう。
デメリット
・財源の確保難航
どこの国でも財源の出所が明確にならなければ、支給額も決まらないことになります。従来の社会保障制度を止めての移行ですから、プラスする財源も含めて大きな課題になるでしょう。
・雇用企業の人材選別
ベーシックインカムを理由として、企業側の採用は限定的になりやすく、少しでも優秀な人材を入れ、不要な人材は削減するという、競争激化が予想されます。
・労働意欲の低下一概に労働対象者が全員、労働意欲が低下するとは考えにくいですが、人間ですから、働くことを止めようとする現象が少ないとは言い切れないでしょう。
人間、最低ラインの所得が確保されていれば、楽しく生きられるんです。
僕は一度病気で、財産がゼロになったから、わかります。
一番の問題は財源の確保ですが、
年金を廃止し、生活保護を廃止し、障害年金を廃止し、政府が毎年、ベーシックインカムへの国債を発行すれば問題ありません。
失敗しても何とか生きていけるのだから、
起業が増えるでしょう。
犯罪も減るでしょう。
貧困家庭も減るでしょう。
働く意欲のない人、働けない人も、最低限の中で、幸せを感じるために、前を向いて歩くことが出来るでしょう。
デメリットを考えるより、未来のメリットを考える。
単なる絵空事だと感じる人もいるかもしれません。
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実際にベーシックインカムを導入したフィンランド
実際にベーシックインカムを導入して、4ヶ月経った国があります。フィンランドです。
フィンランド社会保険庁事務所(Kela)が2年間のベーシックインカム(以下BI)試験導入を開始して、4カ月が経過した。BIは、生存しているだけで現金を受給できる富の再分配システム。対象となった2000人の受給者の中には、既にストレスの軽減を報告している人たちもいる。
「受給者が毎月受け取る600ドル(約6万8000円)は金額的に多くないかもしれないが、人々の不安を和らげるには十分な額です」
BIは現在最も注目を集める貧困解決策である。このシステムは貧しい人たちが最も必要とするもの、つまり現金を提供できるとBI擁護派は主張する。それにより雨漏りする屋根を修理したり、通勤用の車を購入したり、緊急時の蓄えとすることもできる。生活していくには十分でないが、セイフティガードにはなりうる。
フィンランドのプログラムは、ベーシックインカムの修正版と言える。というのも、BI擁護派の多くは現金を無条件で支給すべきと主張しているが、今回の実験では、2016年の応募段階で失業しているフィンランド国民のみが対象となったからだ。
https://www.lifehacker.jp/amp/2017/05/170513_bi_basic_income.html
フィンランドでは、失業者に対し、約6万8千円が支給されているようです。
ストレスの軽減が報告されているみたいですが、長期的にデータをまとめると、どうなるかわからないといったところでしょう。
しかし、介護のために職に付けない人や、失業者の再チャレンジには役に立っているとのことです。
日本でのベーシックインカム導入までに何をすべきか
日本ではベーシックインカムが導入されないかもしれません。
導入されるとしても、10年後かもしれないし、100年後かもしれない。
そのために、これからの日本人は、ダブルビジネス、資産運用を始めて、
資産を銀行に寝かしておくだけでは不十分な時代が来ると思います。
一生懸命働いて、年金支給開始までに、貯蓄を使い果たし、
年金は月8万では生きていけません。
そうなると、生活保護受給者が増えることは、容易に予想できます。
そうなる前に、政府は何をすればいいのか。
個人は何をすればいいのか。
政府はベーシックインカムの導入を、検討してください。財源の確保を計算してください。
個人は、複数の収入源を持ち、将来の年金作り、非常時の貯蓄を増やすことを考えてみてください。
私は年金を当てにしていませんし、障害でゼロになったので、自分の力でベーシックインカムを構築しています。
関東圏にお住まいの会社員の方はこちらをお読みください。
手持ちの資金があり、ビジネスを始めたい方はこちらをお読みください。
http://teamzero1.wp.xdomain.jp/
それ以外で資産を増やしたい方は、相談に乗ります。
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