笑いという名の、復興支援

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先日インターネットの記事を見ていて、非常に考えさせられることがあった。

お笑いコンビ、ラーメンズが、熊本地震の復興のために、コント100本を、YOUTUBEにアップしたというのだ。

2009年からコント公演を行っていないにもかかわらず未だに人気が高いラーメンズだが、なんと2017年1月1日、YouTube 上に100本のコント映像がアップされたというではないか! その目的は、災害復興支援だという。

「ラーメンズのコントをYouTubeにアップします」。1月1日、小林賢太郎さんの公式サイト『小林賢太郎のしごと』にそんなタイトルのメッセージがアップされた。以下が、その後に続く言葉だ。

謹賀新年

さてさて、ラーメンズ全17公演のうち、100本のコントが映像ソフト化されているのですが、本日2017年1月1日、全部YouTubeにアップしました。

なお、これによる広告収入は、日本赤十字社を通じ、各地での災害の復興に役立てていただきます。(原文ママ)

(ロケットニュース24)

ラーメンズといえば、緻密な計算の施されたコントで、

主にライブを中心に活動していたコンビ。

一時期のバナナマンのように、ライブのチケットは即完売で、

テレビには出ていないながらも、ファンのあいだで根強い人気をもつ実力派の芸人だ。

僕が高校生の頃くらいに、衝撃を受けたネタがある。

それは「見えない仕事」というようなタイトルのコント。

その中でも、駅の改札の中の人というコントが面白かった。

改札の中には人がいて、切符が入ってくるたびに、中の人が読み取って、

後ろから手作業で出しているという、何ともシュールなコントだった。

ラーメンズ公式YOUTUBE

かれらの行動を見て思ったのは、支援をする方法にお金ばかりが必要ではないのではないかということである。

被災地の人たちには、食料、復興費用が必要だっただろう。

しかし、同じくらいに必要だったのは、明日も明るく生きようというための、

笑いだったのではないかと思う。

商品として売っている映像作品を全てYOUTUBEにアップし、

その利益は、支援に回すと、小林賢太郎氏は言っているが、

その潔さ、かっこよさの前に、

まず、被災地に笑いを届けようとした姿勢に僕は感銘を受けた。


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日本政府は支援という名目のもとで、いまだに海外にお金を援助している。

ラーメンズの活動を見て思ったのだが、

もうそこまで経済発展をしていない日本が、

無理をしてお金を支援するのをやめたらどうかと思ったのである。

日本は一時期から、コメの生産を減らすような政策をとった。

コメが国内に余りすぎて、価格の調整が難しくなったからだ。

減反政策

減反政策(げんたんせいさく)とは、戦後の日本における、米の生産調整(せいさんちょうせい)を行うための農業政策である。

基本的には米の生産を抑制するための政策であり、具体的な方法として、米作農家に作付面積の削減を要求する。そのため「減反」の名が付いた。一方、緊急輸入を必要とする米不足や、事故米なども発生している。 2018年には、この制度は廃止となる。(Wikipedia)


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コメを作っていた農家に、コメづくりをやめろという政策。

やめた農家には補助金を出していた。

2018年には廃止となるらしいが、この政策が僕はまずかったような気がしている。

コメはまず第一に、海外からの食料輸入が全てストップした時のことを考えて、

余るくらいに作って備蓄しておけばよかったのである。

価格が下がったら、政府が買い取って備蓄する。

そして、ODAなどの経済支援の額を減らし、コメで現物支給にすれば良かったのではないかと思っている。

いつまでも、経済発展しているという日本のプライドがあったのだろう。

海外を支援したいという気持ちはわかるが、

自分の身を削ってまで、やる必要がどこにあったのかと、

今では思う。

ラーメンズが、被災地に笑いというものを届けたように、

日本もとぼけたフリをして、

コメを食べて元気を出してくれと素直に言えばよかったのである。

人を助けるということに、まずお金がそんなに必要だろうか。

お金でなんでも解決しようとしていないだろうか。

人を助けるということを、改めて考えさせられた、1日だった。


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